水陸両用!自転車で運べる隠れ家「The WaterBed 」
水の上での涼しげな遊覧を楽しめる自分だけのボートに憧れたことはないだろうか。都会の人混みや汚い道路に飽き飽きしたら、ボートでちょっと漕ぎ出したい……そんな風に現実逃避する人は少なくないはずだ。しかし現実にはその「ちょっと」がなかなか難しい。
遊覧船だと自分のペースで楽しめないし、プライベートのボート所有も安くはない。車でわざわざボートを水辺まで運んでメンテナンスして……と、気軽とは程遠くて面倒くさい。その点、Daniel Durninがデザインした「nomadic floating shelter ”The WaterBed”」は、この「ちょっと」をスマートに実現してくれる。
このボートは「nomadic」=ノマド(遊牧民)的で、「floating」=浮かんだ、とあるように、いつでもどこでも水に浮かべて楽しむことができるコンパクトな隠れ家だ。一番の魅力は、なんと自転車で持ち運べること。大きな車で運ぶ必要もなく、自転車と身一つで散歩に行くように手軽なのだ。
「The WaterBed」は、都市環境内の運河ネットワークにインスピレーションを受けて生まれた。ロンドンやアムステルダムなど、運河が都市生活の中心にある大都市は少なくない。キャンプと観光のどちらの要素も取り入れながら、街中の喧騒から離れつつも、あくまで都市生活に密着した使用を目指している。
内部には大人ひとりが横になれるベットを内蔵。ふたりで座って、コーヒータイムを過ごすこともできる。水上にたゆたいながら、幸せなひとときを過ごせる自分だけの隠れ家である。
自転車にまたがれば、どこにでも運べる。気ままに、自由に。「ちょっと漕ぎ出したい」と思ったら即座に実行できる、都市型ボート。ぜひ真似してみたい。